地面と接する本底（靴底）はいつも熾烈な環境におかれています。それは地面の衝撃から足を保護し、釘やガラスなどの危険物から足を守るなど様々な役割を果たしているからです。

本底は本革を使用したレザーソール、合成ゴムや合成樹脂を使用したラバーソール、スニーカーで見られる発泡し成形したスポンジ素材など様々な種類があります。すべての本底は基本的に歩行がスムーズに行えるよう屈曲性に優れ、消耗が少なく滑りにくい素材や構造になっています。

ただし、それぞれの素材によってメリットデメリットがあります。レザーソールは通気性と耐熱性に優れていて、長時間履いても足が蒸れにくいという特徴があります。ただデメリットとして、水には弱いので雨の日に履くのは控えた方が良いでしょう。

ラバーソールは耐久性が高く、すり減りにくいのが特徴です。ただし通気性はレザーソールと比べて悪く、足が蒸れやすくなってしまいます。

スポンジ素材の本底は、軽くてクッション性が高いのが特徴です。地面からの衝撃を吸収してくれるため、長時間履いても足の裏に痛みが生じにくく、疲れにくくなっています。デメリットとしては、スポンジという素材の性質上、劣化しやすく削れやすい点です。

繰り返し履いて頂き本底が薄くなった靴は地面の凹凸を直接的に感じやすく、場合によっては歩行時の疲労を早めることになります。靴底全体がすり減ってきたなと思ったら本底交換（オールソール）をお勧めします。本底交換の魅力は自分の足に馴染んだ履き心地の良さをそのままに、劣化した靴底を新品のように綺麗に出来るといった点です。大切な靴をより長く、そして自分の足に合った履き心地で再生できるのです。ダイアナの修理ではヒールも新しく交換しますので、新品のように靴がよみがえります。

本底交換（オールソール）とは、新しい靴とは違った良さと経済性を兼ね備えた修理と言えるのではないでしょうか。

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